11月20日日曜日、ビットコインのマイニング難易度調整が行われ、これまでの中で最も高い難易度を記録した。

ビットコインのマイニングにおいてブロック生成は約10分に1度実施されるように設計されているが、マイニングに参加するマイナーの数やそれぞれのマイニング機器の質によってマイナー全体での計算速度であるハッシュレートは常に変動しており、約10分に1度のブロック生成の頻度を保つために難易度を調整する仕組みが施されている。

難易度調整は2016回ブロックが生成されるごと、つまり約10分×2016回=およそ2週間に一度の頻度で行われる。

2週間前に行われた難易度調整では0.20%減だったが、今回はその低下を打ち消し0.51%増加し過去最高難易度を記録した。それ以前の記録が10月23日であり、前々回の難易度調整によるもので、この一ヶ月は-0.20%, +0.51%と微減微増で推移している。

ハッシュレートが高い水準で推移している一方で、FTXの破綻などを受けてBTC価格は2週間前と比べて大きく下落している。また、ピーク時から比較すると現在は1/4ほどの価格となっており、マイナーにとっては難易度が高く、報酬が低いという歓迎できない環境になってきていると言える。

ブロックチェーン分析企業Glassnodeによるとマイニングプールのハッシュ単価は史上最低まで落ち込んでいるとされ、一日あたりのエクサハッシュごとに58,300ドルまで落ち込み、これも史上最低値であるとGlassnodeは報告している。