サウジアラビア住民の約14%が現在暗号通貨へ投資を行っているか、過去6ヶ月以内に暗号通貨の取引を行ったことがあることが暗号通貨取引所KuCoinの調査によって明らかになった。また、うち76%が暗号通貨投資を始めて1年未満の経歴であり、暗号通貨に関する教育を必要としている可能性について言及した。

さらに調査結果では、まだ投資を行っていない成人のうち17%が暗号通貨に興味があり、今後6ヶ月以内に暗号通貨へ投資する可能性が高いと回答しているという。

暗号通貨市場はこの春から大幅な下落を続けており、現在は暗号通貨の冬とも呼ばれているが、暗号通貨の冬がサウジアラビアの人々にどのような変化を与えたかも調査によって調べられている。

調査によれば、2022年の第1四半期には暗号通貨投資家の49%が今後6ヶ月の暗号通貨投資額を増額する予定であったのに対して、第二四半期になり暗号通貨の冬を迎えると投資家はより保守的な戦略へと移行したという。

また、暗号通貨投資家のうち約76%が暗号通貨の投資を開始してから1年未満であることに留意して、暗号通貨分野への教育の必要性を指摘した。

ビットコイン市場価格の最高値を記録したのが昨年の11月のことで、その前段階として昨年4月から7月にかけての下落市場から反転しての高騰といった背景があり、その時期に投資を始めた投資家たちが多いとみられる。

投資グループのうち男性の占める割合が約63%と支配的であるが、若い投資家たちからの支持も厚く、約3分の1が30代の投資家たちであることがわかっている。

また、傾向として男性のほうが他の金融投資と比較して高いリターンをもたらす可能性に着目している点に対して、女性は暗号通貨の現実的なメリットに焦点を当てるケースが多い。

南アフリカの同様の調査でも明らかになっているのと同様に、人々の主な情報源はYouTubeやTwitterなどのソーシャルメディアが多く、約35%が暗号通貨関連の情報を探す際にオンラインコミュニティに依存していることがわかった。

既存メディアによる正確な情報に欠ける点もKuCoinの調査が指摘する教育を必要としている可能性を後押しするデータと言えるだろう。