アメリカ・サンディエゴに本拠地を置く暗号通貨企業Edgeが水曜日、KYCデータを収集せず、取引手数料を請求しない機密暗号マスターカードの発表をした。Edgeのウェブサイトでは「Edgeマスターカードに関連付けられる名前、住所はありません。」と述べられている。
エッジマスターカードは個人情報を収集しないデビットカードとして設計され、背景に暗号通貨技術が利用されている。EdgeはTwitterで「Edgeマスターカードを使用することで誰もがBTC, DOGE, DASH, LTC, BCHを使用し、個人情報不要で即時の資金調達が可能です」と述べた。
しかし木曜日になり、こうした発表がウェブサイト上から削除され、代わりに「エッジカードのステータスに関する公式発表」とタイトルされた記事が発表されている。
記事によれば、「エッジカードの発表はコミュニティ全体で大きな注目を集めた一方で、ウェブサイトを閲覧した人がカードに関するメッセージが削除されていることに気づいたことでしょう。」と述べ、現在カードプログラムマネージャーおよびカード発行者からの求めにより、カードプログラムの利用を一時保留するためにコンテンツを削除したことが明かされている。
Edgeは「規制機関およびカード発行者のテンプレートカードプログラムによって定められた規則および規制には完全に準拠している」と説明し、データの削除が一時的なものであることを強調。予期しない課題を可能な限り迅速に解決することに取り組んでいると語っている。
再開時期は未定となっているが、すでに利用を開始してチャージしている分を払い戻し希望の方には返金に対応する旨の説明も付け加えてある。
発表時には「アクティベートや、使用に個人情報を必要としないカードを発表できることを誇りに思います。」と述べていた同プロダクトだが、今後発表時の想定通りの形で再開ができるか注目が集まる。