電気自動車のTeslaが米国証券取引委員会(SEC)に対して、自社製品及びサービスと暗号通貨との取引を再開する可能性があることを通知した。通知は四半期ごとの書類提出の際に添付された。

Teslaは今年2月に支払い方法としてビットコインの受け入れを開始する方針を打ち出し、準備金として15億ドル相当のBTCを購入したが、5月に一転してビットコインの持つ環境問題を理由に、BTC受け入れの計画を停止することとなった。

収益レポートによれば購入したビットコインは減損の後、現在12億6000万ドル相当を示し、SECへの報告では年初から3月31日までの第1四半期にすでに特定の地域で特定の製品の販売に対する支払いとしてビットコインを受け入れたと述べた。Teslaは現行法に従った取引と強調しつつ、5月にこの慣行を一旦停止したと述べつつ、将来的に再開する可能性があることも付け加えた。

Teslaはビットコイン受け入れの停止について、マイニングのために化石燃料、特に石炭の使用が急速に増加していることを懸念していると説明した。

Teslaのイーロン・マスクCEOはビットコインマイナーに再生可能エネルギーの使用を呼びかけており、エネルギー使用の透明性を促進し、世界中の持続可能性イニシアチブを加速するためにビットコインマイニングカウンシルの設立にも助力した。

マスク氏は6月にも将来的にビットコインマイナーがクリーンエネルギーを使用するようになればTeslaがビットコイン取引を再開するだろうと語っている。

マスク氏は個人的にかねてよりビットコインを称賛する発言が目立っていたが、最近では特にドージコインを推す発言も多い。自身のTwitterでTeslaがドージコインを受け入れるべきかを訪ねた際は390万票以上が集まり、その78.2%が賛成と回答している。暗号通貨支持者が集まるクラスターへの質問であり、一概に世論調査ということはできないが、ドージコインの受け入れをマスク氏が選択肢として候補に入れていることは伺えるだろう。