エルサルバドルで6月に可決されたビットコインを法定通貨と認定する法案が9月7日に施行された。現在エルサルバドル内では法定通貨としてビットコインと旧来通りの米ドルが認められている。

新たに法定通貨に利用される前にビットコインの購入を開始したことを、エルサルバドルのナシブ・ブケレ大統領は発表した。ブケレ大統領はエルサルバドルが新たに200 BTCを購入し、合計で400 BTCを保持していることを明らかにした。

ビットコイン法が可決された時期には暗号通貨の相場は好調だったが、施行された7日にはビットコインは大幅な下落を記録した。始値と終値でマイナス10%強となっており、エルサルバドルの法定通貨の滑り出しとしては大きなブレーキといえる。

この下落を受けてブケレ大統領は150 BTCを追加購入したことを発表。これで、エルサルバドルは合計550 BTCを保持することとなった。

国際通貨基金(IMF)は暗号通貨を法定通貨にすることにリスクを示し、エルサルバドルに対して注意喚起をしてきたが、ブケレ大統領は下落の買い増しの際にIMFに対して「印刷した紙を100万枚節約できた」と、下落に感謝しつつ皮肉る態度を示した。

こうした態度に対して下落は止まったわけではないと苦言を呈する声もあり、実際に昨日ほどではないが下落傾向は続いている。