エルサルバドルのナジブ・ブケレ大統領は9日、仮想通貨ビットコインを法定通貨とする法案が議会で可決されたことを自身のTwitterアカウントで報告した。
議会では84票中、およそ4分の3に及ぶ62票を獲得して可決されており、これにより90日後から現在の法定通貨である米ドルと並び、仮想通貨ビットコインが法定通貨として扱われる。
法定通貨として扱われることで、支払手段として採用する店舗が増加することが見込まれるが、これに先立ちエルサルバドルでは昨年から寄付金を元手に2つの観光地で仮想通貨利用が行われてきた。
ブケレ大統領はビットコインでエルサルバドルを盛り上げたい意思を表明しており、ビットコインの売買で得たキャピタルゲインは非課税にすること、仮想通貨事業の起業家へ永住権を提供することを掲げている。
こうした宣言を受け、仮想通貨トロンの創設者であるジャスティン・サン氏はエルサルバドルにオフィスを置く方針を示した。
下落基調にあったビットコイン市場において明るいニュースとして受け入れられたか、エルサルバドルの発表後は緩やかに上昇傾向で推移してきている。