米国連邦捜査局(FBI)は、オハイオ州カイヤホガ郡にあるビットコインATMに警告標識を設置した。ATMを介して詐欺師へと送金するリスクを被害者に予め警告する目的となる。

ちょうど日本においても特殊詐欺を周知するポスターなどがATM周辺に貼られるケースが多く見られるが、そういった類の標識が設置された。

FBIの捜査官曰く、被害者がビットコインで詐欺師へと送金した場合、それらを取り戻すことはほとんど不可能であると説明しており、捜査当局として出来る最善のことは予防であり、それが今回のような情報を広めようとする理由であると述べている。

地元メディアによればまもなく郡のビットコインATM全てに標識は設置されると報じられている。

送金手順の最終確認の前に、一時停止して人々に考える機会を与えることが大事であるとFBI捜査官は述べ、政府や公益事業などがビットコインであなた方に送金を要求することは無いと強調した。

米国でもオレオレ詐欺のような特殊詐欺は横行しており、詐欺師に誘導されてビットコインATMを操作する最中に、店主によって詐偽である可能性が指摘されて事なきを得た事例などが紹介され、詐欺被害の対策には予防こそが最良の手段であり、たとえ仮想通貨でなくとも、送金の際には一旦詳細を確認することの重要性を説いた。