音楽配信およびレコードレーベルを手掛けるイギリスのDitto Musicは、アーティストが銀行などの従来機関を必要とせずに現金へとアクセス可能にするブロックチェーンを使用した財政支援イニシアチブ「Opulous」を開始したことを発表した。

Dittoによると、Opulousは音楽を資産クラスとして裏打ちする史上初の分散型ファイナンス(DeFi)であるとして説明され、アーティスト向けローンプールとして機能すると付け加えた。

投資家はアーティストの持つ音楽著作権に投資することができ、アーティストのプールへの貢献に対して年間10%を獲得することが出来る。

DittoはSpotifyやiTunes、Apple Musicなどデジタルミュージックストアへと音楽を配信し、現在までに10億ドル以上のロイヤルティを処理してきており、25万人以上の会員がいる。

サブスクと呼ばれる定額配信サービスにより、消費者の音楽とのふれあい方は劇的に形を変えつつあるが、アーティストが自身の持つコンテンツを資産として取り扱い資金調達を用意にすることで、生産者側のゲームチェンジャーとなるか注目が集まる。