ワールドコンピューター構想を掲げたスマートコントラクトプラットフォームとしても知られるEthereumの次世代バージョン「Eth2.0」へ向けたデポジットコントラクトが開始され、アップデートへ向けたカウントダウンが行われようとしている。

バージョンアップによって期待される最も大きな変更点として挙げられるのがコンセンサスアルゴリズムの変更で、現在のプルーフ・オブ・ワーク(PoW)からEth2.0ではプルーフ・オブ・ステーク(PoS)へと移行される。

PoSではデポジットされたEthの額に応じてブロックの承認頻度が変わるといったもので、PoWと比べて消費電力の大幅な低下が見込めるため、気候変動対策の面でも期待されている。

そのPoSスタートへ向けた初期デポジットの募集コントラクトが4日に開始された。このデポジットコントラクトへ16384人が32ETHずつ、合計524,288ETHがデポジットされることでEth2.0のジェネシスイベントが始動。今後数週間以内に開始が期待されている。

初期にリリースされたビットコインやイーサリアムといった仮想通貨と、近年リリースされていく後続のアルトコインでは知名度や普及度と機能面でのトレードオフと言った一長一短があったが、次世代Ethereumはレガシーな仮想通貨で問題視されてきたエネルギーやスケーリングに対する問題をクリアするものであり、“既に一定の普及をしている”スマートコントラクトプラットフォームが更に便利になることに期待を寄せる声は大きい。

参考:Ethereum(twitter)