今週水曜日、香港に本社を置く仮想通貨取引所Bitfinexから2016年に流出したビットコインの一部がいくつかの未知のウォレットへ移動された。それぞれ約400BTCずつが5つのトランザクションにより4年ぶりに移動したことをビットコイン追跡プログラムが突き止めた。

事の起こりは2016年8月2日、Bitfinexから119,756BTCがハッカーの手により流出した事件に及ぶ。流出したBTCのうち大半はそのまま休眠状態にあり、ダークネットなどに流れた資金は極めて限定的だったが、2020年に入り移動が活発してきたことが報告されている。

7月にも約2500BTCが資金移動され、そして今回の10月の約2000BTCの移動が確認された。

これらの活動を受けてBitfinex側は8月に、ハッカーに対する情報提供者へ最大4億ドルの報酬を与える約束をした。

ハッキングされ流出した資金の追跡は非常に重要であり、現在の仮想通貨取引所は本人確認(KYC)やアンチマネーロンダリングへの対策を強く敷いているため、不正入手した仮想通貨の使用は実質不可能になり、仮想通貨取引所への攻撃は収益性の低い重大な犯罪であることを広く知らしめる必要がある。