ドルペッグのステーブルコイン「Tether(USDT)」の1日あたり平均送金額が、BTCやPayPalを上回ったことをCoinMetricsのレポートが報じた。8月20日時点における7日間の平均送金額が約35億5000万ドルとなり、ビットコインの約29億4000万ドルを20%ほど上回る数値を見せた。
こういったUSDT送金の上昇はUniswapやCurveといった分散型金融(DeFi)の利用拡大とともに見られるようになったと指摘された。
Tetherの発行量も上昇の一途で、仮想通貨取引所BitfinexとTetherのCTOを務めるPaolo Ardoino氏によれば、2020年内には200億ドルに及ぶと予測されている。
一方で、高まる取引量はスケール問題をはらんでおり、ガス代高騰や承認時間などの課題を解決するために、今月19日にTetherはEthereumネットワークからOMGネットワークへの切り替えを発表した。
OMGネットワークはEthereumを拡張し、リアルタイムP2Pトランザクションを可能とするプラットフォームであり、次世代Ethereumへ期待されるスケーラブル問題に向けた現段階でのソリューションとして提供されている。
参考:Coin Metrics