中国国営新聞「21世紀ビジネスヘラルド」が木曜日、中国の主要国営商業銀行がデジタルウォレットアプリケーションの大規模な内部テストを実施し、デジタル人民元の正式なリリースに向かっていることを発表したことをロイター通信が報じた。
21世紀ビジネスヘラルドによれば、深セン市などで銀行の従業員が送金と支払いを行うためにアプリの内部テストを開始したとしている。
この動きは、中国人民銀行(PBOC)が設定した今年後半の主要な課題に沿ったものであり、月曜日には中央銀行デジタル通貨(CBDC)の開発に積極的に取り組むべきであるという声明もだしている。
デジタル通貨開発が進捗を見せる一方で、テストが経済特区である深セン市で行われるように、湖南省などのブロックチェーン特区は置き去りにされている懸念も見られる。
また、アメリカ政府が中国Tencent社の事業を一部締め出すことを発表し、Tencent社はWeChatペイを手掛け、中国デジタル人民元と競合する立場であるなど、国内外の土台固めが求められる局面にあるといえる。
参考:REUTERS