ブロックチェーン基盤による分散型予測市場プラットフォームとして知られる「Augur(オーガー)」が28日、バージョン2の発表をおこなった。Augurは今年でリリースから5周年を迎える。

バージョン2はすでにEthereumメインネットに展開されており、これまで使用されていたREPトークンはREP v2へと利用者自身がAugurクライアント内で手動で移行していく必要がある。

2004年にアメリカで発売された「みんなの意見は案外正しい(原題:The Wisdom of Crowds: Why the Many Are Smarter Than the Few and How Collective Wisdom Shapes Business, Economies, Societies and Nations)」によって群衆知の存在が周知されたことで、予測市場の需要は高まりを見せている。

日本でもMUFGが分散型予測市場に注目を寄せ、LINEも2018年に発表したLine Token Economy構想の一つとして予測市場への参入意欲を示した。

Augurがバージョン2にアップデートされたことで、取引にかかる時間が短縮され、手数料も下がったという。Ethereum上のスマートコントラクトであり、Eth2.0が取り組むスケーリング課題に対してAugurも同様に直面している。

参考:Augur