日産自動車前会長のカルロス・ゴーン被告が昨年の12月、保釈中に逃亡した事件で、逃亡を手助けしたとされるテイラー親子に対して報酬を仮想通貨ビットコインで送金していたことが米司法当局の裁判資料により明らかとなった。

ビットコインはゴーン被告の息子からテイラー親子宛へと送金されており、約50万ドル相当に及ぶ。マイケル・テイラーと息子ピーター・テイラーは二名とも米国で逮捕されており、日本への身柄引き渡しの審理中となっている。

カルロス・ゴーン被告が逃亡した後、今年の1月~5月にかけて複数回の送金が確認されており、逃亡準備段階の昨年10月にはゴーン被告自身から約86万ドル相当分の仮想通貨ビットコインが送金されており、親子から合計136万ドルもの大金が支払われた。

カルロス・ゴーン被告は逃亡前、マウントゴックスのビットコイン消失事件にも興味を寄せており、マウントゴックスCEOのマルク・カルプレス氏との出会いが逃亡の切っ掛けとなったとも報じられた。