東京渋谷区のブロックチェーン企業Crypto Garageは本日、仮想通貨(暗号資産)の大口OTC取引に特化した決済プラットフォーム「SETTLENET」の商用サービス開始を報告した。

SETTLENETは昨年1月より「規制のサンドボックス制度」を利用し、サービス参加者や規制当局と協議の上で1年に渡り実証実験を進めてきた。実証実験において仮想通貨と日本円をサイドチェーン上で同時決済するという課題に成功し、SETTLENET商用可へこぎつけた。

SETTLENETではカナダのブロックチェーン企業Blockstream社の開発するサイドチェーン技術「Liquid Network」を基盤として採用し、第三者に資産を預託せずに、資産のコントロール権を本来の所有者が保持し続ける「ノン・カストディアル」を掲げ、即時グロス決済とDVPの両立を果たした。

またこれに伴い事業者間の法定通貨建での決済に利用可能な円建てトークン「SETTLENET JPY(JPYS)」を発行した。

これまでのOTC取引では分断されていた仮想通貨と法定通貨の交換が同一の手続きにより決済されるようになり、信頼の置ける第三者に資産を預託することなく決済リスクを軽減することができるようになる。

参考:PRTIMES