ブロックチェーン開発「BlockBastards」はProof of Playと名付けられたエコシステムを採用した「QUDO」を開発した。QUDOの実装されたゲームをプレイすることで、プレイヤーとゲームに報酬が与えられる。

iPhoneやAndroidスマートフォンの普及にともない「ゲーミングデバイス」を飛躍的に広まり、大小様々な開発規模のゲームが配信されている。古くからあるビデオゲームのようにソフト単品に値段がついているものもあれば、ソフトの入手自体は無料だが、プレイする最中にイベントを発生させることで開発者の売上とするシステムが開発された。それが「有料アイテム」や「広告配信」である。

プレイヤー目線で言えば広告を閲覧することでゲームがプレイできるというわけだが、長くプレイするとそれだけ広告閲覧回数も増加していき、同じ広告を何度も目にするストレスがゲームプレイの欲求を上回ってしまうことは少なくない。

QUDOはそういったストレスを排除するためのアイデアとして開発された。QUDOでは通貨単位もQUDOとして扱われており、エコシステムは10分ごとに1000QUDOを産出。それらのうち90%がコミュニティへ、10%がQUDOファウンダーへと分配される。具体的には9%が10分の間に駆動していたゲーム、81%が同プレイヤー、8%がQUDO創業チーム、2%がQUDO創業パートナーとなる。

こういったサイクルが最大供給量に達するまで続くとしている。最大供給量が100億QUDOに設定されているため、およそ190年続く計算となる。

また、ゲーム開発者はゲーム内に独自通貨を用意することなくQUDOを利用することも可能であり、QUDOで有料アイテムを販売することや、ゲームプレイの報酬としてQUDOを渡すプランも考えられる。またSDKも用意されており、ゲーム開発環境Unityへの統合も容易に行える。

QUDOはEOSプラットフォーム上に展開され、開発者がステーキングすることでネットワークを形成する。広告の代わりに仮想通貨、ブロックチェーンというとWEB閲覧時にマイニング代行スクリプトを実行させるCoinhiveなどがあった。現在も係争中の裁判もあるが、それ以前にユーザー体験を損ねるとして開発者側からもユーザー側からも敬遠されるサービスとなってしまったが、QUDOはどう育つか。広告レスへ掛かる期待はプレイヤー、デベロッパー双方に大きい。

参考:QUDO