仮想通貨決済が徐々に私たちの生活において身近になってきている。ホテル予約サイトTravala.com(トラバラドットコム)がテザー(USDT)を受け付けることを発表した。

トラバラドットコムは大手宿泊予約サイトのBooking.comと提携しており200万を超える宿泊施設が利用できるとされている。またトラバラドットコムは仮想通貨決済を骨子として設立されたホテル予約サイトであり、独自トークンのAVAをはじめとしてビットコインやイーサリアムなど、テザー以外での仮想通貨決済もすでに受け付けている。

テザーは米ドルに連動したステーブルコインだが、テザー以外にもUSDコイン、TrueUSDなどの米ドルにペッグしたステーブルコインは現在複数ある。

トラバラドットコムCEOのマット・ルクジンスキー氏はユーザーによく知られ使用されている仮想通貨の幅広い選択肢を提供することをミッションの一環としていることから、今後様々な仮想通貨を取り扱うことにもなるだろう。

トラバラドットコム以外にも旅行サイトで仮想通貨決済を取り入れる流れが増えてきており、同サイト側としても差別化をしておきたいことだろう。

グローバルな活動をするユーザーの集まりがちな海外旅行サイトのため仮想通貨の普及率は高く出る傾向があるのかもしれない。海外発の旅行サイトで仮想通貨決済ができるところが増えつつも、日本においてはまだまだ初期段階とも言える。

大手旅行サイトHISはビットコイン決済を一部取り入れたが他の仮想通貨についてはまだ受付していない。HIS側としても主要顧客は日本人であり、仮想通貨の普及率はまだシステムで対応するまでではなく旅行代金の支払いへの需要は少ないと見ているのかもしれない。

日本においては仮想通貨に対する投資額は他国に比べ充分高い水準にあると言えるが、消費に関しては現金信仰の高さ故か追いついておらず、キャッシュレスと同様の課題を背負っていると言えそうだ。

参考:Travala.com