仮想通貨取引所コインチェックがまた新たなサービスを開始した。日本で初めてとなるステーキングサービスで、まずはLSKのステーキングサービスを行う。

ステーキングサービスは世界中で行われており、特にビットコインやイーサリアムなどが知られているが、LSKのステーキングサービスは世界で初めてであると主張している。

まずはベータ版としてサービスを提供し、実証実験としてコインチェックの取引アカウントでLSKを保有するユーザーにステーキングによる報酬を付与する。

仮想通貨の時価総額を現すコインマーケットキャップではLSKは現在50位前後に位置しており、過去マイクロソフトがLSKに約19億円の出資をした仮想通貨としても知られている。

ステーキングとはプルーフオブワーク(PoW)と双璧を成すプルーフオブステーク(PoS)に貢献することで得られる報酬を分け合うことを目的とする。LSKではPoSを更に発展させたDPoS(Delegated Proof of Stake)と呼ばれるコンセンサスアルゴリズムを採用しており、LSKではコミュニティにより選出された上位101の代表者によりネットワークが維持されていき、選出された代表者に投票した際にLSK保有量に応じて報酬が発行される。

コインチェックは、ユーザーからの預かり資産を利用してデリゲートへの投票を実施し、獲得した報酬をさらにコインチェックユーザーのそれぞれのLSK保有量に応じて再分配する。これはキャピタルゲインが中心だった仮想通貨の報酬獲得プロセスに対してインカムゲインの可能性を提示するものでもある。

コインチェックが新たなサービスを次々と開始するのはマネックスとの業務提携が行われてから活発になったとも言える。

ステーキングサービスは国内ではコインチェックが口火を切ったが、国際的には広がりを見せているサービスであるため他の国内仮想通貨取引所もサービスを開始することが予想され、今後は差別化や競争が見られる可能性も高い。

また、コインチェックも今回は対象通貨をLSKとしたが、今後他の通貨でもステーキングサービスをしていく意向としている。

参考:Coincheck