仮想通貨ビットコインATMの設置台数が過去最高のペースで増加していることが分かった。
CoinATMRadarの調査によると設置台数が6000台を突破。特に多いのが米国で設置台数の65%を占め、次いで欧州全体で20%となっている。
アジアに関してはわずか2%で、日本は2019年3月時点で6ヶ所のみとなっている。内訳は東京で4ヶ所、福岡で2ヶ所。 過去には大阪や千葉、茨城にも設置されていたが、現在はいずれも撤去されている。
日本ではまだ普及が進んでいないが、世界に設置されているビットコインATMの数は順調に増加し続けており、11月は108台が設置され過去最高に近いペースとなっている。
最近、新たに設置され注目を集めたのがマイアミ国際空港で、設置を手掛けたビットストップのダグ・カリーロ共同創業者は、旅行の際に利便性とセキュリティの面から現金ではなくビットコインを使用したい需要が増えており、マイアミ国際空港は旅行者がビットコインと現金を交換するのに最適の場所だと述べている。
マイアミ国際空港は全米の中でも利用者数がとても多い空港で、特に南米地域からの乗り入れ客が多いことでも知られている。
一方で規制当局による警戒も
利便性がいい反面、米歳入庁(IRS)はビットコインATMは本人確認(KYC)やアンチマネーロンダリングなどの規制に従う必要があるとし、ビットコインATMを利用するにあたり問題がないか調べることを明らかにした。
これは、アメリカがとうとう仮想通貨の存在を無視できない状況にまできていることを顕著に表しており、ビットコインにとっては非常に大きなニュースと言えるだろう。
日本においてはまだビットコインATMの設置場所が少なく、これからの課題となるが、将来行われる東京五輪や大阪万博に向け徐々に増えていくことが予想される。
ビットコインATMが普及するにつれ、ビットコインの需要も今後さらに上昇していくだろう。