大手仮想通貨取引所であるBinanceが法定通貨トルコリラによる仮想通貨購入のサポートを開始した。BinanceはトルコのデジタルウォレットであるPaparaと提携し、購入できる仮想通貨としてまずビットコイン、イーサリアム、XRPの3種類が用意された。

Binanceは世界各国にて仮想通貨と法定通貨の交換サービスを進めており、ある意味グローバルな取引所として信頼を着実に掴んでいるとも言える。

Binanceは先日、世界各国180にも及ぶ法定通貨全てのサポートを目指す発表をしており、すでにナイジェリアナイラ、ロシアルーブル、ウクライナグリブナ、ユーロとカザフスタンテンゲがサポートされている。これらについでトルコリラは6番目にサポートされた法定通貨となった。

Binanceとは反面、損害賠償を進めているビットポイントは仮想通貨における減収が見込まれている。ビットポイントも海外に何カ所か取引所を設立しているが、Binanceのように今後拡大していくことは難しく、今後ビットポイントの信頼回復は長期に渡るとも見られる。

Binance自体、先日ハッキングされたことによる損害を発表したが、保障についてはしっかり行っていくことを明らかにし、混乱は一時で終わることになった。ハッキング被害がゼロであることは理想ではあるが、セカンドベストと言えるような対応は投資家からの信頼をさらに得る形となり、投資マインドに対するブレーキを抑えることはできる。

さらに最近注目されている中国が発行すると思われる独自仮想通貨に関しても今後、Binance側も取り扱う可能性も考えられる。それにより仮想通貨及びブロックチェーン分野は活性され、現金取引では不明だった部分も管理できるようにもなるため中国政府自身は否定しているものの市民の行動監視目的に一役買うことにも繋がると考えられる。

トルコもまた今後政府公認の仮想通貨が発行される動きを見せており、Binanceとしては取り扱い通貨を増やしたい意向もあることから、通貨発行に協力する形を取っていく可能性も考えられる。

トルコ向けの投資信託は一時期、配当額が多く人気があった商品であったが、今はその配当も下火になってきた。トルコ側としても魅力のある国として仮想通貨・ブロックチェーン分野に力を入れ、Binanceと協力していくことは考えられない話ではないだろう。