TON Boardはテレグラムが公開予定としているTON(テレグラム・オープン・ネットワーク)とGram(グラム)に関する情報を発信していく公式チャネルであり、今後テレグラム関連の情報が出てくるとして期待されていたが、SEC(米国証券取引委員会)がGramに対し「未登録証券」と判断したことから投稿を一時休止すると発表した。

フェイスブックのLibraを横目にGramは進出する予定であったが、SECはその流れをしっかりと見ていたようだ。

SECが未登録証券だと発言した理由として、申し出と販売登録を行わなかったこととしている。

テレグラムのTON Boardは今回の指摘に対し、規則上で不明確な部分が増えているため、一時休止して新しい情報の分析やポリシーの調整に専念すると発表した。

発表後には以前に投稿された全ての投稿を削除し、TONとGramの法的地位やローンチの可能性になどを調査した上でできるだけ早く情報を共有すると説明している。

GramもフェイスブックのLibraもSNSやメッセージアプリでの影響力はとても強い認識があり、監督する側の国の対応機関も慎重な構えを示している。

GramもLibraもどちらかがSECに認めらるようであれば、もう片方は参考にし認可されるには時間はかからないだろう。

双方の流れに伴い、他のメッセージアプリで展開しようとしている韓国のカカオや日本のLINEも進出していくことも考えられる。

GramもLibraと共にやはり企業がコントロールする可能性もあるために慎重姿勢とされているが、それに比べビットコインに関しては特に中央集権を伴っていないことから、今後の展開はビットコインの方が早くなる可能性が高い。

むしろビットコインを使ったサービスは今後世界中でメジャーになることも考えられ、GramやLibraが仮想通貨の主流になるには少々難しさを感じるため、ビットコインを中心にサービスを追従していくことだろう。

今後、TON Boardを通じ、新たなサービスやコンプライアンスに期待していきたい。

参考:Telegram