英国を本拠地とするブロックチェーンのスタートアップ「エバーレッジャー(Everledger)」は24日、中国のインターネットサービス大手「テンセント(Tencent)」が主導する2,000万ドル(約21億5400万円)の資金を調達し、シリーズAラウンドの資金調達を完了したことを発表した。

今回の資金調達ラウンドには、グラフェン・ベンチャーズ(Graphene Ventures)、ブルームバーグ・ベータ(Bloomberg Beta)、楽天、フィデリティ(Fidelity)、ヴィッカーズ・ベンチャー・パートナーズ(Vickers Venture Partners)も参加している。

Everledgerの創設者兼CEOであるLeanne Kemp氏は、次のように述べた。

「本日の発表は、Everledgerの構築を進めながら業界の勢いを増していくと同時に、グローバル市場へのコミットメントを増強させていくでしょう。開発の段階でこのような強力な投資家集団の参加が得られたことは、これまでに示してきたイノベーションの証明と、将来の思想の表明です。彼らは、発展途上国の数十億人ないし数百万人に影響を与えるであろう業界へ多くの可視性をもたらすために私たちを支援してくれます。」

Tencentの最高戦略責任者であるJames Mitchell氏は、次のように述べた。

「Everledgerのブロックチェーン技術の適用は、消費者にとっての価値を高め、業界全体のビジネスリスクを軽減します。私たちは、Everledgerの透明性改善、およびグローバルなサプライチェーンの持続可能性をサポートできることを嬉しく思います。」

Everledgerは、Tencentが使命として掲げる「インターネットの付加価値サービスを通じて生活の質を向上させる」という目標を挙げ、これはEverledgerのビジネスモデルにも必要不可欠な部分となっていると説明した。今後は、透明性が戦略的必須事項となっていく市場において、明確さと自信に大きく貢献していくことが求められ、情報が表面化されるにつれて、これまで以上の知識と持続可能なビジネス慣行が可能になっていくと強調した。

参考:Everledger