LINEのグループ会社の一つとして運営されている、仮想通貨事業とブロックチェーン関連事業を行うLVCから、日本向け仮想通貨取引アプリ「BITMAX」の提供を開始した。なおAndroidでの先行配信となっている。
BITMAXは元々シンガポールを拠点として、日本とアメリカ以外に向けて仮想通貨取引所サービスを展開していたが、今年9月6日に金融庁がLVCを改正資金決済法に基づく仮想通貨交換業者に認可登録した事で、日本でのサービスが可能となった。
BITMAX内でやり取りが可能な仮想通貨は、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)、リップル(XRP)やライトコイン(LTC)、ビットコインキャッシュ(BCH)といずれもメジャーな種類ばかりだ。また、1000円以下から購入が出来るのも、初心者が始めるのに手が出しやすい要因となっている。
セキュリティに関してもコールドウォレット採用かつ、ウォレット管理専門のチームを設けるなど準備万端だ。
なお条件としては満20歳から満69歳まで、日本国内に住んでいる事の他にLINEアカウントを作成する必要があるが、LINEの月間アクティブユーザー数は8000万人以上と言うデータも出ているので、多くの人が既にLINEアカウントとしての条件をクリアしているとも言えるだろう。
画面設計も初心者に分かりやすくなっており、本人確認方法としては銀行口座登録及び身分証確認、郵送やスマホでも可能などとにかく気兼ねなく始めるのに気の利いた仕様となっている。
しかしマイボイスコム株式会社が2018年3月1日から5日に行った調査によると、「仮想通貨は持っていないが興味あり」が全体の10%となっている。BITMAXのアプリの登場で仮想通貨ユーザー数が劇的に増えるといった事は考えにくいが、仮想通貨に対する「始めたいけど…」の潜在意識を上手く引き出してくれることを期待したい。