国内最大手のアニメニュースサイト「アニメ!アニメ!」を運営する「株式会社イード」が29日、ブロックチェーンを活用した翻訳プラットフォーム「Tokyo Honyaku Quest」のパイロット版をローンチしたことを発表した。

同プラットフォームは、「株式会社イード」、「Tokyo Otaku Mode Inc.」、「株式会社bitFlyer Blockchain」、「一般社団法人オタクコイン協会」が共同で実証実験を行っており、bitFlyer Blockchainが提供するプライベートブロックチェーン「miyabi」を基盤に、Tokyo Otaku Modeがアプリケーションの設計・開発を行っている。

「アニメ!アニメ!」の英語版のアニメニュースサイトである「Anime Anime Global」も同日にローンチされており、翻訳が完了された記事は同ニュースサイトで配信される。また、翻訳された記事は正式版として、翻訳者のIDや翻訳・校正の履歴と共にブロックチェーン上に記録されることになる。

翻訳者は、海外アニメファンが2,000万人登録している「TOM」のFacebookページをはじめとするSNSなどで公募され、翻訳スキルを判定するテストなどを通して選抜されたという。

翻訳者に対しての報酬はファンコミュニティ内で消費される独自トークンの「HON」で支払われ、miyabi上のスマートコントラクトによって受け渡しが行われる。また、オタクコイン協会が発行するコミュニティ通貨の「オタクコイン」と交換性を持たせる見通しも、Tokyo Otaku Modeの創業メンバーで事業全般を手掛ける安宅基氏によって語られている。

将来的には、アニメニュースに限らず、あらゆるテキスト、言語に対応した、非中央集権的に運営される汎用的な翻訳プラットフォームを目指すとし、パイロット版でも引き続き検証を行っていくとされている。

参考:株式会社イード