日本最大のギフトカード取引所「Amaten」は20日、ギフトカードの取引にブロックチェーンを組み込むことを発表した。
同社は、すべてのデジタルコードが保存されるユーザー向けのブロックチェーンプラットフォームを導入するクラウドコンピューティング会社「aelf」と提携し、プロセス全体のセキュリティ向上を目指すという。
アマテンの代表である金澤朝海氏は、「ギフトカードの償還方法を改良することが、市場に可能な限り最も良い影響を与える」と述べ、ギフトカードに使用されている現在のシステムは90年代前半から大幅なアップグレードを行っていないため、現在の市場動向に遅れをとっていると指摘した。
また、ギフトカードのプロセス全体に透明性を追加することで、世界中のあらゆるギフトカード詐欺を無くすことにも繋がるという。ブロックチェーンは、発行者と最終消費者の両方をサポートし、カードが使用された場所または最後に引き換えられた場所を追跡することが可能だ。
世界規模でギフトカード市場は約36兆円の市場にまで成長しており、2012年に設立されたAmatenは、日本のギフトカード取引量の40%のシェアを獲得するまでに成長し、2018年には約117億円の総取引高に達した。Amatenのブロックチェーン導入は最初に日本国内市場で開始され、その後韓国や中国など海外へと拡大していく方針だ。
また、ロードマップによれば今年の第4四半期にシードラウンドを迎え、IEO(Initial Exchange Offering)が行われ、Amaten Dappのリリースは2020年第3四半期になるとされている。
参考:amaten