仮想通貨リップル(XRP)を、ゲーム内の共通通貨にしようとする動きがある事が判明した。

リップル社の投資部門Xpring(スプリング)とアメリカのスタートアップ企業Forte(フォルテ)社が組んで、約105億円ほどの資金を用意していると言う。

コンピューターゲームは今eスポーツとしても、世界各地でお金を生み出す巨大なコンテンツとして変化を遂げている最中である。

最近のニュースとしてはカナダ出身のラッパーのドレイクやアリアナ・グランデといった大物アーティストのマネージメントを手掛けたスクーター・ブラウン氏とプロゲーマーの出身のマシュー・ハーグ氏がeスポーツ事業100 Thievesが、38億円ほどの資金調達をしたことも話題となった。

また、ブラウン氏の手掛けるSBプロジェクトではリップル社からXpringを通して支援を受けている。

eスポーツを巡っては日本ではカプコンとコナミがeスポーツ投資が評判を得て株価が上昇などしており、他にカプコンはeスポーツを地方にも浸透させようと息巻いている最中だ。eスポーツによって世界的にゲーム業界が活気付いていると言っても良いし、さらにオリンピックの正式種目に組み込まれようともしている。

このような中、リップル社に限らず仮想通貨業界全体としてもゲーム内に仮想通貨を使う動きが活発だ。

例えばパトリック・タンがCEOとなって展開するeスポーツのプラットフォームのGlobal Open Leagueでは、リーグ・オブ・レジェンドやDota 2などの人気ゲームで仮想通貨GOLトークンが得る事が可能。また世界的に人気が高く日本の一部の学校で授業としても使われているMinecraftも、EnjinCraftのブロックチェーンで仮想通貨でアイテムのやり取りが出来るようになる。

このようにゲーム内で仮想通貨が盛り上がっている中、リップル社はそれだけでは終わらない。同じくフォルテ社と組んで、ブロックチェーンゲームの開発者に111億円ほどの資金援助をする事も2019年3月12日に明かしている。

既に有名な仮想通貨XRPがゲーム内で使えるとしたら、送金が容易に可能になるなど色々と利便性もあるだろう。

なお総務省曰く2017年時点の世界でのeスポーツ市場規模は約701億円との事。しかし年間38%以上の成長率が予想されると言われており、ゲーム内で仮想通貨を組み込む盛り上がりはまだまだ続くだろう。

参考:CryptoDaily