シンガポールに拠点を置く仮想通貨取引所のBitrue(ビットゥルー)がハッキングの被害に合い、450万ドル(約4億8000万円)相当の仮想通貨が流出した。

ハッキング被害を受けたことをツイッターにて公式声明を出し、その後システムメンテナンスとしてログインできない状態が続いたが、現在は復旧し、通常通りに利用することができる。

詳細については930万XRP(リップル)と250万ADA(カルダノ)が盗まれたとしている。

ビットゥルー自体、あまり知られていない取引所と見られるが、時価総額を示しているコインマーケットキャップにおいては現在の取引高は54位、さらにXRP建の取引ペアが多いことも注目されている取引所である。

今回のハッキング被害を受けたことに対し、同社は資金の100%が利用者に戻ることを約束したことから利用者にとっては安心感が出たことだろう。

ハッカーの手口としてリスク・コントロールチームの2回目のレビューにおける脆弱性をつき、ホットウォレットに保管された約90人のユーザーの資金にアクセスし、盗んだ仮想通貨はその後、フォビ・グローバル、ビットトレックスなどにある複数のアドレスに送信したと言う。

仮想通貨取引所にはこのハッキング被害によるリスクが常にあることから、今後もこの問題が完全に解消されるには難しいとも言える。

そのため、利用する者に対しては分散して取引に応じることやネットワークに常に繋がっている状態であるホットウォレットに通貨を保管しておくのをさけ、ハードウォレットになるべく保管するよう心がける必要がある。

日本においても万全をしているとしながらも、コインチェックでのNEM流出事件が記憶に新しい。国内の取引所にてもリスクがあると認識しておく必要がある。