TronとBitTorrentのCEOでもあるジャスティン・サン氏が5月27日のツイートにて次世代の分散型ストレージシステムとなる「ビットトレントファイルシステム(BTFS)」が間もなく稼働することを公表した。
Welcome to the next generation of decentralized storage systems! #BTFS will be the largest decentralized P2P storage network with close to 100 million @BitTorrent user nodes, over 1000 #TRON full nodes, 27 SR nodes, and global #TronGrid nodes. 3 days left! Are you excited? pic.twitter.com/Gj3TzTM1Qg
— Justin Sun (@justinsuntron) 2019年5月27日
同氏は過去に仮想通貨TRXが6月の時価総額ランキングがトップ10に戻ると発言したが、現在トップ10の位置を取り戻している。
BTFSの分散型ファイルストレージとはテキスト・画像・動画などと言った様々なデータファイルをピア・ツー・ピア(P2P)ネットワークでつながったノード(デバイス)間にて共有することができる仕組みを指している。
このP2Pネットワーク上のストレージにアップロードされたファイルは、暗号化することでプライバシーを確保し、断片化してキャッシュファイルとして各ノードに分散することで耐障害性を高めている。
このような仕組みを採用する事で各種データをより速く、安全に、オープンな環境で共有することが可能となる。
ブロックチェーンによるストレージシステムにおいては他にもSiacoinやStorj、Filecoinなどがあるが、今後どのようにBTFSがサービスを提供していくのか注目とも言える。
現在クラウド上でのファイルシステムにはグーグルが提供するGoogle Drive、Amazonが提供するAWS、そしてDropboxなどがあるが、既存のクラウドストレージサービスは維持管理コストが高い事やセキュリティ面にて問題を抱えている。
しかしブロックチェーンによるファイルストレージは現在まで不正が一度も行われたことが一度もないため、ファイルストレージはブロックチェーン技術によるものが主流になると期待されている。
今回のBTFSの登場によりストレージおいてもTRXやBTTなどの仮想通貨を押し上げる要因にもなりうるだろう。様々なサービスを展開しているTRON、今後の動向に注目したい。