トークン化証券取引所であるカレンシー・ドットコムが拠点を置くベラルーシの国債をトークン化して提供すると発表した。
法定通貨または仮想通貨ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)でベラルーシ国債の投資取引ができるとして他の海外諸国も同様のケースが出てくる可能性がある。
トークン化した国債は、ビットコインなどの仮想通貨と同様に、部分的に購入することができ、国債1口を1トークンと見なし、1トークンは1,000ドル(約11万円)で、まずは252口で開始するという。
さらに年利回りが4.2%であるため、ベラルーシ国民にとっても魅力的な販売となるだろう。
カレンシー・ドットコムの共同創設者である、ビクトル・プロコペニャ氏はベラルーシで承認されたDecreeNo.8を通じ、こういったことがすべて可能になったとポジティブな発言をしており、この新たな技術革命の場において大きな役割を担う国のコミットメントを支持するとも言っている。
今回のベラルーシのケースは初めてではなく、昨年9月には、オーストラリア政府がイーサリアムのパブリック・ブロックチェーンを使用して、11億5,000万ユーロ(約1,517億円)の国債を発行するとしていた。
日本において国債に対する人気は継続しており、利率が低いのにも関わらず、国が保証するという点が安心感を買われている。
国債も将来一部をデジタル国債として発行することで少しでも利率が上がるようであれば、デジタル慣れしている若い世代からシニア層に対して人気が出てくることも考えられる。
キャッシュレス化だけに限らず、今後ペーパーレス社会にも進んでいくと考えられるために住民登録との紐づけにより個人が何を保有しているのか明確になっていくことも考えられる。
ブロックチェーン技術に対する政府関係者の理解、さらにマーケットが何を求めているのか、話し合いの場をさらに増えていけば日本でも国債がトークン化されるかもしれない。今後の技術発展、普及に期待したい。