リップル社のソリューションと言うとxRapidなどの国際送金に使われる製品がよく知られているが、“価値のインターネット”を実現するために必要不可欠なオープンソースの技術、インターレジャープロトコル(ILP)の開発も進められている。
この技術は相互運用性を向上させ、リップル(XRP)とイーサリアム(ETH)など完全に分散化された状態で数秒のうちに交換する事ができるという。
ILPを用いて仮想通貨を瞬時に交換できる技術としてSwitch(スイッチ)が発表され、今後様々な仮想通貨同士の交換にこの技術が使われていく事も考えられる。
ILPは異なるブロックチェーン上で管理される仮想通貨をスムーズに送金するための規格であり、リップル社が目標としている価値のインターネットを実現するために必要不可欠な根幹技術だろう。
これによってそれぞれ分離されたブロックチェーンやネットワークを繋ぐことが可能になり、取引の効率化や利便性の向上などに期待が持たれている。
リップル社の投資部門であるXpringでディレクターを務めているVanessa Pestritto氏は実際BTC、ETH、XRPの交換を行ったことも報告している。
この技術により期待されている部分として、ビットコインだけの決済ができるような小売店においてもこの技術に対応しているサービス提供会社によって交換することができ、わざわざ取引所にて取引をする必要がなくなる点だろう。
リップル社のCTOであるデイビット・シュワルツ氏によればILPが世界的な決済システムになると確信しており、xRapidに続くソリューションとして銀行などの金融機関の国際送金にかかる時間や費用を節約し、今後50年間に渡って基盤を築く大きな確信を得ると発言をしている。
さらにリップル社のエンジニアでもあるInterLedgerの共同開発者でもあるエヴァン・シュワルツ氏によれば、ILPコネクタを用いてまず仮想通貨のマイクロペイメントで使用し始めると語り、さらにXRP、ETH、ERC20トークン用のプラグインは1~2週間で使いやすくなると語っている。
今後モバイル端末を用い、簡単に仮想通貨同士を交換できることにもなるためビットコインだけが有用だと言うような発言ももう無くなっていく事だろう。
参考:NewsBTC