イギリス大手銀行であるサンタンデールUKが23日、ツイートにてEU諸国18カ国とアメリカへの国際送金に対し仮想通貨XRPを利用していると発表した。
サンタンデール銀行と言うとリップルのソリューション「xCurrent」を使った国際送金を他の金融機関よりいち早く採用した銀行としても知られ、その規模は徐々に拡大を見せている。
Hey Wes, we're doing great. We're using XRP for international payments to 18 EU countries and the USA. This is on our iPhone app called One Pay FX. ^TC
— Santander UK Help (@santanderukhelp) 2019年3月23日
具体的には昨年10月に提供しているスマートフォン向けアプリ「One Pay FX」を通じて行われ、利用可能地域は4カ国にさらに拡大することを発表し、送金できる地域が19カ国に増えている。
19カ国に発展した事にこれはリップルが実用的なものとして証ししているもので、今後さらにヨーロッパやアメリカ以外にも南米やアジア地域にも展開していく事だろう。
また、当初のツイートではこの送金にデジタル・アセットのXRPを使用しているとしていたが、実際に使用しているのはリップル社のxCurrrentソリューションだと訂正をしている。
We are sorry, unfortunately due to a misunderstanding we have given incorrect information. We do apologise for the confusion this has caused. One Pay FX uses xCurrent only. You can find out more here: https://t.co/EGWMMqZhkA.
— Santander UK Help (@santanderukhelp) 2019年3月24日
XRPは国際送金分野だけに限らず、最近では身近な存在へと様々なサービスに関わってきている。
例えば、一般的な支払いやチップ送金などにも使われるようになり、動画ストリーミングサービスにおいてもXRPによる報酬が得られるアプリケーションがCoil社によって開発されている。
XRPはビットコイン(BTC)のボラティリティの問題に対してもそれほど投資家に影響を与えづらいメリットもあることから今後は安定且つ実用化に向け、さらに拡大していく事だろう。
リップルのソリューションが庶民の生活に定着していくことで、金融分野でも徐々に革命を起こしており、今後出遅れている金融機関は手数料や利用客の面においてリップルや他のブロックチェーン技術を真剣に見つめて行かなくてはならなくなるだろう。
仮想通貨市場が下落へと進んでいる中でもXRP保有者からは比較的安心している声も見られる。今後の展開にますます注目だ。