Cboe(シカゴ・オプション取引所)は14日、ビットコイン先物商品の提供は3月は行わない方針であることを発表し、同商品の提供を一旦保留にしたことを明かした。
同取引所はトレーダーへ「CFEは、3月はCboeビットコイン先物取引契約(XBT)を追加しません。」と告知し、今後同分野へのアプローチ方法についても見直す必要があると述べた。
「弊社は、デジタル資産のデリバティブをどのように提供していくかについて現在検討しているところです。次のステップを検討している間は、CFEはトレーディングのXBT先物契約をリストするつもりはありません。」
現在上場しているビットコイン先物契約については今後も取引が可能で、最後の契約のXBTM19が6月に期限切れとなるまでは取引は行われる予定だ。
シカゴ証券取引所の先物は現金で決済される。つまり、契約の終了時に一方の当事者が他方の当事者に、米ドルでのビットコインの現物価格と先物価格の差額を支払うことになる。
これとは対照的に、BakktやErisXは、本物のビットコインが購入者に提供され、物理的に決済される先物契約の提供が計画されている。
Cboeは、ライバルのシカゴ先物取引所CMEグループとともに、2017年末にそれぞれビットコイン先物取引を導入。しかし、CMEの月間出来高が好調なのに対し、Cboeは常に取引量がCMEの半分を下回っている状態だったという。
導入後のCboeのボリュームは期待外れなものであったが、今後はどのようなアプローチ方法がなされるのか。今後もCboeの動向に注目だ。
参考:Cboe(PDF)