米国商品先物取引委員会(CFTC)のJ. Christopher Giancarlo会長は、指数関数的な技術の変化と市場の進化の中において、当機関の最先端のイノベーションハブである「LabCFTC」は、規制当局内部のステークホルダーであることを指摘した。

Giancarlo氏は14日、第44回Annual International Futures Industry Conference(国際未来産業カンファレンス)にて、「過去の改善、現在への取り組み、デジタル市場の将来への前進」と題したスピーチを行った。

スピーチの中でGiancarlo氏は「伝統的な関係者達とそのビジネスモデルの金融機関離れ」こそが既存の規制モデルに挑戦する重要な要因として特定し、「ブロックチェーン」と「暗号通貨」こそが今日の市場を変える2つの重要な現象として指摘した。

この指数関数的な変化が連邦規制当局にもたらす課題に対処するために、Giancarlo氏はCFTCのアプローチの礎石は当局内部のステークホルダーであるLabCFTCの設立であると言及した。

Giancarlo氏によると、2年前に発表されたLabCFTCは、大小のイノベーターと250以上の別々のやり取りを行い、米国内および国際的にラボでの研究を実施している。

Giancarlo氏は「内部的に技術革新を政府機関のスタッフや他の規制当局に説明し、技術の採用を推進することを意味します。外部的には、技術革新と市場の進化に触れ、そして学ぶことを意味する一方で、革新者に献身的に接触していくことを意味します。」と語り、ラボの意義を説明した。

また、同ラボは決して規制上のサンドボックスなどではなく、CFTC規則から企業を免除するのではなく、むしろ「内部および外部の技術的焦点」を提供することを目的としているという。

Giancarlo氏は、ロンドン、シンガポール、オーストラリアの世界的な規制当局とのラボのファインテック協力協定、ならびにテクノロジー入門書の公開および一般からのフィードバック勧誘などを活動の一部として主張した。

Giancarlo氏は特にハブの創設と各機関の作業を全国的傾向の一部として調整し、「すべての米国連邦金融規制当局はLabCFTCに似たプログラムを創設したかまたは創設している」と説明し、その重要性を強調した。

参考:CoinTelegraph