サイバーエージェントのアドテクスタジオがブロックチェーン技術を活用したデータ流通プラットフォーム「データフォワード」を開発し実証実験を開始した。
開発後、実証実験としてまず同社グループの社員を対象にアルファ版として開始した。
データフォワードはユーザー自身のデータであるパーソナルデータを管理し、自分の意志で様々な価値を変えることができる。
ブロックチェーン上に個人情報を載せるのに抵抗を感じる方もおられると思われるが、データフォワードは個人の趣味や嗜好、そして体調などの情報を管理し、希望に応じて必要としている企業に自身の情報を提供することができる。
情報を提供したことで提供した個人が企業側から対価としてギフトカードなどに交換ができるポイントを受け取ることができる。
パーソナルデータはアプリケーション内にあるパーソナルデータストア、PDSに保存されるようになっており、自分の意志で提供するか決定することができる。
受け取ったポイントの交換履歴やパーソナルデータの提供先は自分自身で把握することができ、これらの情報はブロックチェーン技術で分散管理されるため、特定の企業に集中することはない。
ブロックチェーンにより改ざん不可能とされることから企業側としても提供されたパーソナルデータは信頼性の高いものとして受け取ることができる。
今回のサイバーエージェントの試みはどこまで普及するのか、まずは実証実験後、どのような反応を示すのか実用に結び付けたいと言える。
このプラットフォームを活用するにあたって、個人情報をどの範囲まで公表していいか、個人の判断によっては普及するには難しい面もある。企業側としても慎重な判断をせざるを得ないと言えるだろう。
参考:サイバーエージェント