ゴールドマン・サックスの元幹部であるMarco Lim氏が、香港を拠点とするブロックチェーンおよび暗号通貨を中心としたヘッジファンド会社MaiCapitalへ、マネージングパートナーとして加入したことが明らかになった。25日、金融ニュースサイトのFinance Magnatesが報じた。
ビジネス特化型SNSのLinkedInに記載されているLim氏のプロフィールによると、彼はMaiCapitalに入社する前は、Deutsche Bank、Credit Suisse、Forex Capital Marketsに在籍していた。
MaiCapitalでは、販売およびマーケティングにおいて専門知識をもたらすと期待されている。
MaiCapitalの共同創設者兼マネージングパートナーであるBenedict Ho氏は、Finance Magnatesに対して以下のように語った。
「Marcoは、主にMaiCapitalとそのグループ会社のためにマーケティングと戦略的パートナーシップの確立に焦点を当ててもらいます。彼の長年にわたる投資銀行関係および市場での経験は、デジタル資産管理分野におけるMaiCapitalの主導的地位を強化するはずです。」
ブロックチェーンとデジタル通貨の分野において、最近はこれまで伝統的な金融機関で働いていた人物の転職が目立っている。
今月初めには、元JPモルガン・チェースの幹部であるEtienne Amic氏が、ブロックチェーンベースの商品取引プラットフォームを提供するVaktの新CEOに任命されている。
また、同じく今月に、Barclays、YouTube、シカゴ・オプション取引所(CBOE)から3名が暗号通貨取引所ErisXの役員を務めることになった。大手で伝統的な金融機関に勤めるベテランたちにとっても、同分野は非常に魅力的なのだろう。