ビットコインATMに関する情報を公開しているCoin ATM Raderによれば、この1年間ビットコインATMが設置台数が2倍に増加しており、1日あたり6台のペースで新たに設置されていると報告されている。
今年2月の時点で世界に設置されているビットコインATM台数、4,273台とされており、その大半が北米とヨーロッパに設置されている。
ロシアにおいては昨年に警察によってビットコインATMが押収されたこともあったが、同国の仮想通貨&ブロックチェーン協会であるRACIBとIT企業、Nanobitが最近行った調査によれば、ロシアはビットコインATMの設置台数が多い上位10カ国に入っており、警察による押収がないよう法律面にてビットコインATMが認められるようになってくれば拡大することも考えられる。現在同国内では51台設置しており、大半は都市部に設置されている。
ロシアにおいて大半を占めているビットコイン製造メーカーは、Rusbitでその後Investcoin、BTC O Maticと続いている。昨年多くのビットコインATMが押収された際の製品がBBFProのもので、押収後は徐々に数は減少してきている。
売上高については今一つとの見方を示しており、ロシアで設置されているビットコインATMの1ヶ月あたりの平均売上高は日本円にして295万円程度となっている。
オーストラリアにてビットコインATMを展開・運営しているAuscoinは2018年の毎週の売上高が日本円にして約3,920万円であったことから、国によってまだ利用率の差が出ていることがわかる。
しかし、ビットコインATMは手軽に利用する事が可能である事から今後は利用者は確実に増えることも予想される。
ロシアにおいてはルーブル危機と言う過去経験した通貨危機もあったことから、国民にとって潜在的に物が買えない苦しさを理解している。
当時は銀行に人々が殺到した事もあり、ルーブル頼りしかなかったが、今はビットコインと言う国に頼らない非中央集権での資金調達方法が出来ているのもあり、今後国民にとってルーブルとビットコイン、両方保有するようになることも考えられる。
まだ利用者が多いとは言えない現状だが、今後は街中にて当前のようにATMが置かれる状況になっていくだろう。
参考:Bitcoin.com