米国の資産運用会社であるVan Eck AssociatesのCEOであるジャン・ヴァンエック氏によれば、ビットコイン投資家の多くが金(ゴールド)投資へ移行していると明らかにしている。

Van Eck Associatesは現在、GDX gold miners ETF、GDXJ junior gold miners ETFと呼ばれる2つの金ETF商品を提供しており、ここ2~3か月の間に良い動きをしており株式市場とは逆の動きをしていると語った。

一般的に金は安定資産として認識されており、これ以上損益を増やしたくない投資家にとっては確実に収益をもたらすものとして、資金が流れる状況へと進んでいる。

資産運用会社であるシーモア・アセット・マネジメントの創設者で、最高投資責任者でもあるティム・セイモア氏によれば、現在のデジタル資産市場は流動性が著しく低下しており、価値の保存手段としての機能が発揮されるか難しい状態であると指摘をしている。

2018年を通してビットコインの価値は高値から約80%を失ったのに対し、金の価値は2.5%増えている。ビットコインに対して安定した利益が見られない限りは当分このような流れが繰り返されるだろう。

しかしながら、ビットコインは確実に一定の評価を得ている仮想通貨であることは間違いなく、国際的にも通貨危機などの緊急資産としては認められいる。

金の投資へと切り替えている投資家にとっても今後のビットコインの使われ方が再度認識されれば、ビットコインにまた戻ってくることも考えられる。

今はビットコインが実用化に向けて乏しい時期とも言えるが、中央集権でのコントロールなしにフェアな個人取引が盛んになってくれば、徐々に相場も回復されていくとの見方もできるだろう。

参考:CNBC