公式取引所が開設された2018年12月13日から取引が始まったアフリカ人によるアフリカのための暗号資産“Safcoin”。76ZAR(南アフリカランド)から始まった取引額はすぐに90ZARまで達し、現在も水準をキープしている。

ICOによる募集のままサービスがスタートしないことが非常に多い中で無事にスタートし、価格をあげている順調な滑り出しを見せている。

SafcoinのCEO、Neil Ferreira氏は「ICOの段階では市場から懐疑的な目でも見られたが、ローンチの進み方に非常に満足している。アフリカでも最も重要な新興暗号資産の一つである」とアフリカ発の暗号資産であることを誇りに思っていると語った。

また、アフリカ全土は非常に広大であり、国境を越えた送金にかかる手数料などは莫大なものであるが、それらをSafcoinによって解決するなど、南アフリカだけではなくアフリカ全体を巻き込むビジョンが見えているようだ。

Safcoinはその他のアルトコインと比較して、ICOトークンの販売、トークンからSafcoinへの移行、マイニングの検証ブロックチェーン、そしてブロックエクスプローラの開発など完全な統合システムを構築している。AndroidやiOSで使用できるモバイルアプリも立ち上げ、海外向けコールセンターも設置した上で国際投資家のための支払い方法も準備されている。

世界では規制の向きが強いICOだが確かなプロジェクトに対する需要はまだ枯れてはいない。アフリカに全面的に焦点を充てているため実用面では日本まで聞こえてくることはないかもしれないがモデルケースとして今後もSafcoinは覚えておきたい。

参考:TIMES LIVE