Ethereumのオンチェーンでの取引高が2018年12月に史上最高を記録したとブロックチェーン分析会社のDiarにより伝えられた。
Diarのレポートによれば1億15百万のオンチェーンでのトランザクションがあり、Ethereumがスタートした2015年から見るとThe DAO事件でのハッキングが起きたシーズンを除けば過去最高の取引高となったという。
2018年初頭まではプラス成長が見られたもののBitcoinバブル崩壊以降は前年比割れが目立っていたが年末になり大幅増加が見られた。
ただ、一時的に1万円を割り込むまでに落ち込んだあとに1万5千円近辺まで持ち直したことなど、未だボラティリティの高さに起因する可能性がある。
延期された次期アップデートのコンスタンティノープルは728万番目のブロックで適用と発表があり、時期的には2月末頃が想定されている。事前に脆弱性が発見されて事なきを得たものの、未発見のセキュリティホールが存在しているのではないか、ないものをないと証明するのは非常に難しく、不信感が市場に反映されることも覚悟しておくべきだろう。
事実上、スマートコントラクトのプラットフォームとしてデファクトスタンダードと言える立場にいるEthereumが活発に利用されているニュースだが手放しに喜べる内容ではなさそうだ。“仮想通貨”が通貨らしく振る舞える時代はまだ遠いのだろうか。