オランダの最大手銀行INGグループは、Corda Enterpriseプラットフォームを使用するため、ブロックチェーン企業のR3と5年間のライセンス契約を結んだことが明らかになった。22日、R3が公式ホームページで発表した。
R3の発表によると、R3はINGにCordaプラットフォーム用の「無制限」数のライセンスを提供し、これにより銀行はそのブロックチェーン技術とリリース可能なCorDapp(Corda Distributed Applications)を国際的な事業運営全体に展開できるようになるという。
R3のCEOであるDavid Rutter氏は「INGがCorda Enterpriseへのアクセスを最大限に活用することで、多様なCorDappエコシステムが銀行の事業分野全体で生産性、効率性、収益性の向上を実現できるのではないかと期待しております。」と期待を寄せた。
また、INGのホールセールバンキングのイノベーション責任者であるAnnerie Vreugdenhil氏は、「クライアントへ向けてサポートされたインフラストラクチャを含むライブDLTソリューションを導入することに一歩近づきました。」と語り、前向きな姿勢を示した。
INGがR3と提携したのは今回が初めてではなく、先月には他の3つのヨーロッパの銀行、Commerzbank、Natixis、およびRabobankと共に、Cordaプラットフォームで10万ユーロ(約1200万円)の1日償還ユーロ・コマーシャル・ペーパー(ECP)をライブ・トランザクションで決済している。
2月にもまた、BNPとCommerzbankと共にR3のブロックチェーン技術を使用して、貿易金融のための概念実証プロジェクトを成功裏に完了している。
R3が開発した金融機関向け分散台帳技術のCordaは、すでに250を超える企業や組織とパートナーシップを結んでいる。
参考:R3