世界最大のビットコイン採掘会社Bitmainが、テキサスに建設予定だったメガマイニング施設の計画を中断したことが明らかになった。

Bitmainは2018年第4四半期に7億ドル以上を失ったと噂されており、先月末には従業員の50％を解雇するとも発表している。その後、同社はイスラエル支店を閉鎖し、全従業員を解雇。さらに中国のメディアは14日、BitmainのCEOであるJihan Wu氏と、Micree Zhanが辞任することになっているとも報じた。

オースティンの東に位置するRockdaleのデータセンターは、米国最大の暗号通貨マイニング事業となる予定と昨年発表されたが、地元番組のTexas Republic Radioの報告によると、Bitmainは2人のエンジニアとヒューマンリレーションディレクター以外の会社の全従業員が解雇し、Rockdaleでの操業をすでに停止しているという。

建物の改修に数百万ドルを費やし、すでに7,000から8,000近くのマイナーを出していたが、昨年になって仮想通貨価格が大きく下落したため、マイニング事業の収益が世界的に悪化。Bitmainも収益悪化の波から逃れることはできず、同施設の従業員のほとんどを解雇し、事業も一部停止していたことが明らかになった。

テキサス州ミラム郡の裁判官Steve Young氏は地元メディアに対して以下のように語った。

「私たち自身も宣伝してきた事業ですので、非常に残念でなりません。私たちはこれを待っていましたし、これが欲しかった。私たちはこれを歓迎していた。私たちにはポジティブなニュースが欲しかった、仕事が欲しかった、課税基盤が必要でした。この施設の計画は正しい方向への一歩だったのです。」

Bitmainが同マイニング事業を発表した2018年7月には、この施設に5億ドルを投資し、新たに400人の雇用を創出すると予想していた。昨年末にビットコイン（BTC）は2万ドル近くで取引されていたが、今ではその価格の5分の1以下となってしまった。Bitmainから公式な発表は未だにないが、マイニング事業も低迷を受けている現在、市況が回復するまで計画進行は厳しそうだ。