先進国で初めて大麻を合法化したカナダが今後、匿名通貨であるダッシュ(DASH)やモネロ(XMR)の需要が増加するとの見方をeToroのアナリストであるマティ・グリーンスパン氏がコメントした。

合法化しているのであれば、自国の加ドルを使えばいいのではと思われるが、大麻に対して否定的な見方をしている国もあることから、プライバシーや人権を保護するために匿名通貨が使われやすい傾向と見られている。

カナダは世界的にも仮想通貨に対しては前向きに対応している国であり、ビットコインなどで大麻購入するのであれば履歴として残る可能性があるため、今後海外に渡航する際に大麻購入したかをブロックチェーンの履歴によりチェックされる可能性がある。プライバシー的に守るために匿名通貨は使われやすいというのが妥当な考えだろう。

グリーンスパン氏の見解では大麻の売買取引を理由に匿名通貨が使われる傾向があるとしているが、今後国の事情によって匿名通貨を使い分けることで仮想通貨のメリットとしても認められていくことだろう。

さらにカナダの規制当局は2018年初めにデジタル通貨を対象とする国の税制を変更しないことを発表し、アメリカなどの80以上の規制機関と協力し、仮想通貨関連の悪意ある投資商品を排除するため、Operation Crypto-sweepというプロジェクトを行っている。

ダッシュやモネロなど匿名通貨が今後相場を押し上げる要因になる今回の大麻の件は法定通貨を使用し購入するのを避けることになるために法定通貨の使用から離れる要因にもなり、今後法定通貨の相場にも影響を及ぼすことも考えられる。

匿名通貨は世界的にも追跡できないために敬遠されがちな傾向であったが、今後長期保有でも大麻使用で使われていくようであれば、価格高騰に繋がることも考えられる。

今後匿名通貨はプライバシーを守ることに重点を置く小売店などに対してもダッシュやモネロ決済を受け入れることも考えられる。

参考:Bitcoinist.com