昨今、仮想通貨の中でも注目度が上がっているステーブルコイン。主にテザー(USDT)が有名だが、最近ではニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)にパクソス・スタンダード(PAX)が承認され、また、ウィンクルボス兄弟のジェミニドル(GUSD)、さらにゴールドマンサックスが出資しているサークル社のUSDCが発行されている。

日本においてはGMOが日本円に連動したステーブルコイン、GMO Japanese Yen(GJY)を発行することを発表し話題にもなった。

数々のステーブルコインが出てきている中で、金融庁はステーブルコインについて原則として、法定通貨に連動するものは、改正資金決済法が定めるところの仮想通貨に該当しない見解を示しており、ステーブルコインを発行する場合は、前払式支払手段発行者として登録する必要があるとしている。

日本の仮想通貨取引所ではまだステーブルコインを取り扱っている取引所がないため、今後採用されるとなれば、金融庁が有識者と話し合いが持たれる事も考えられる。今現在、仮想通貨に該当しないとの見方を示すことで、今後どの分野は取り扱いが可能かルール作りが必要とも言えるだろう。

仮に、仮想通貨取引所以外にも取り扱いが可能となれば、ビットコインなどの主要な仮想通貨より普及率が高くなることも考えられるだろう。

今回の金融庁の見解を巡って今後のステーブルコインの展開が注目される。

参考:Bitcoin.com