米国連邦通信委員会(FCC)が、ブロックチェーン技術やAI(人工知能)などの新しい技術に対し、古い規制が足かせとなり前進しにくい状況を改善するべきだと主張した。
近年、ブロックチェーン技術などの新興技術に対して、世界中で研究、実証実験が加速しており、現行の法律や規制により弊害を与えている現状がある。
Pai氏によれば、現在米国では電気通信に関わる規制が最初に法律へとなったのが1930年代であり、まだ人々が通信に対して素人知識であったことで法改定をしたとしてもブロックチェーン、AIなどの技術に対し当局が把握するには困難になっていると説明している。
実際に通信に関わる当局のトップが市場がどのような方向に向かっているのか専門性に乏しければ全体が技術の加速に向け、ブレーキをかけることにもなってしまうだろう。
さらにPai氏は、この業界は非常にダイナミックだと見ており、次の10年で通信ネットワークの動作に重大な影響を及ぼすと将来に対して明確なイメージをしている。
これを裏付けるように今年初めの調査では、2023年までに電気通信におけるブロックチェーン産業は10億ドル規模になる見通しとしており、古い規制を掛けている米国や仮想通貨に対して厳しい規制をしているインドの双方に対して議論を投げかけている。
規制当局の考えが現状のテクノロジーについていかなければ発展することは期待できない。今回、規制当局のトップが発言することで、他の国の関係省庁に対しても意識を与える事にも繋がるだろう。