シンガポール、アメリカ、日本、韓国、香港にオフィスを構える中国系の仮想通貨取引所Huobi(フォビ)は、Paxos Standard(PAX)、Gemini Dollar(GUSD)、TrueUSD(TUSD)、USDCoin(USDC)の4つの新たなステーブルコインの追加を発表した。16日、Huobiが公式ホームページで伝えた。
ウェブサイトの発表では、4つの新しい資産は10月19日に公開されるとのこと。いずれもHuobiのウォレットですでに入手が可能だが、取引開始時刻や詳細については市場状況に基づいて後日発表するという。以下が各コインの特徴。
PAX
Paxos Trust Company(パクソス・トラスト)が発行しているデジタル資産であり、ニューヨーク州金融局によって規制されている。参加者は、NYSDFSの監督の下で、米ドル建ておよび米ドル建ての資産と取引することが可能。
GUSD
Winklevoss(ウィンクルボス)兄弟が運営するGemini取引所によってニューヨーク州金融サービス局「NYDFS」の監督下で発行されたステーブルコイン。GUSDトークンは硬貨で1.00ドルの裏付けを受けており、世界で初めて規制当局からの許可を受けた、法定通貨に裏付けられた暗号通貨である。
TUSD
複数の信託銀行により運営されており、USドルと連動したステーブルコインである。テザー社が発行し運営する仮想通貨Tether(USDT)も1USDT=1USDに固定されており似ているが、テザー社のみが管轄するUSDTと違い、TUSDは複数の信託銀行がその価格を保証するシステムになっているため、リスクがより分散されている。
USDC
米ドルに1:1で連動するイーサリアムネットワークに基づいたERC-20トークン。今年2月に仮想通貨取引所のポロニエックス(Poloniex)を買収し、6月には大手マイニングメーカーのビットメイン(Bitmain)社などから約120億円の出資を受け、ゴールドマンサックス傘下でもあるサークル社が発行。資産透明性を高くしている点が特徴。
現状ではテザー(USDT)が多く使われているがテザーに対して疑惑の声も少なくない。これら4つのステーブルコインが追加されることで安心して取引ができそうだ。
参考:Huobi