昨年の仮想通貨への投資の熱気が最近では冷めつつある状況になってきている。それに比例するように、ここ最近ビットコインへの関心が他の仮想通貨へと移り変わってきていることがGoogleでの検索傾向を表すGoogleトレンドにて分かった。

この流れの中、特に顕著に数字に出ているのがリップルだ。10月1日に大型イベント「SWELL」が開催された影響も手伝ってか、この前後では“リップル”の検索ボリュームの割合が“ビットコイン”を上回った。

厳密に言えばリップルは企業の名前であり、仮想通貨としてはXRP(エックスアールピー)と呼ばれるべきだが、通貨そのものを指してリップルと言うケースが多いのが現状だ。

このリップルの技術が最近様々な企業に採用されてきている話題も出てきていることから需要を見込み、人々はリップルの将来性に期待をふくらましていることだろう。

また、仮想通貨に投資をしても今後大きく利益をもたらすことはないというネガティブな意見も増えており、悲観的な投資家からは仮想通貨の黄金時代は過ぎ、市場が衰退するという声もしばしば見受けられる。

しかし、それとは反対に楽観的に捉えている投資家からは世界的なブロックチェーン技術の普及を見据えて、長期的には仮想通貨市場が拡大していくと予測する声もある。

送金手段としてリップルの技術を採用している金融機関も増えてきているのも市場にとっては好材料だが、米株式市場のナスダックが立ち上げる計画をしている仮想通貨取引所においては来年はじめにXRPの上場の可能性もあるとも一部報じられており、いずれにしろ仮想通貨を見るシーンは今後さらに増えてくるとも予想される。

今は市場やインフラ関連を構築していく期間でもあるため、長期的に見ればプラスに向いていくという楽観的な投資家の考えは一理あるだろう。

参考:Googleトレンド