世界銀行や大手貿易会社、大手資源企業のグループが、小麦から石油まで幅広い商品の取引を可能にするブロックチェーンベースのプラットフォームを手掛ける企業を立ち上げたことが明らかになった。28日、ロンドンロイターが報じた。

このプラットフォームは、スイスのジュネーブを本拠地とするKomgo SAというベンチャーによって運営され、年末までには稼動予定であるという。

このKomgo SAという企業は、オランダのABN AMRO銀行や、欧州のメガバンクBNP Paribas銀行、米国のCiti銀行、フランスのメガバンクCrédit Agricoleグループ、スイスのGunvor、ING、Koch Supply&Trading、Macquarie、Mercuria、MUFG、Natixis、Rabobank、Shell、SGS、Societe Generaleなど、数多くの会社によって設立された。

Komgo SAのCEO、Souleima Baddi氏は、同企業立ち上げについて以下のように語った。

「Komgo SAの立ち上げは、業界の革新のビジョンの共有を強調し、商品の取引を通じてよりオープンな、そしてより効果的なネットワークを構築していくために、メンバー間の継続的なコミットメントを示している。」

Komgoの最初の取引は資源業界で利用される見通しであり、世界の原油取引のベンチマーク設定地域であるとされている北海の原油貨物を予定している。来年の初めからは、農産や金属などにも範囲を広げる予定だという。

ブロックチェーンの活用に向けて多くの企業が実験を行い採用を急いでいるが、Komgoの設立に携わった企業はどれも超一流。これだけの企業が共同で立ち上げたKomgoの今後の展開が期待される。

参考:Reuters