ドイツの大学のフランクフルト・スクール・オブ・ファイナンス＆マネジメント（FS）は、ブロックチェーン上でコース卒業証明書を提供するドイツ初の教育センターになった。

報告によると、FSは、ブロックチェーンベースのコース卒業証明書を発行するパイロットプログラムを導入する予定としている。このプロジェクトは、ブロックチェーンソフトウェア企業である、Consensys（コンセンシス）と共同で行われるという。

このプロジェクトは、コンセンシスの持つアイデンティティのための分散アプリケーション（DApp）を構築するというもの。ユーザーが証明書をノードのネットワークにコピーできるが証明書は公開せず、さらにコピーされたファイルを暗号化によって保護し不変で公開されるようにするという。

FSのブロックチェーンセンターの研究員であるVeronikaKütt氏は以下のように述べた。

「私たちはここで先駆的な仕事をしています。私たちの生徒は、早い段階で新技術に携わることができます。90年代半ばのインターネットサイト初期のプログラミングのようなものです。」

また、FSのブロックチェーンセンターの部長であるPhillip Sandner教授は以下のように述べた。

「ブロックチェーンでは、CVや身分証明書などの個人データを絵本のように保存することができます。私たちのプロジェクトでは、ユーザーにとってどれくらい簡単で快適なのかを示しています。」

今後さらにブロックチェーンが様々な分野のインフラ部分に採用されていけば、ドイツ国内において証明書以外でも効率のよい手続きが実現されスリムな社会づくりがされていくことだろう。