仮想通貨イーサリアム(ETH)の知名度アップに貢献できると、米名門の球団の動向が話題となっている。

メジャーリーグ(MLB)ナショナルリーグ西地区所属のプロ野球チーム、ロサンゼルス・ドジャースが7日、公式ブログにて今月末にイーサリアムを基盤とした選手キャラクター・トークンをおまけとしてプレゼントすることを発表した。

ドジャースがこのようにイーサリアムベースでトークンを作ったことは、内部において仮想通貨に対して肯定的に捉えている人がいることがわかる。

発表によれば、ドジャースファンは、今月21日に予定されているサンディエゴ・パドレス戦においてイーサ(ETH)に交換できるドジャースの選手のキャラクターのトークンをおまけにしてもらえるという。

これは「デジタル・ボブルヘッド(首振り人形)・ナイト)と呼ばれる期間中、ドジャースファンは、投手のクレイトン・カーショウ、三塁手のジャスティン・ターナー、キュラソー出身の投手ケンリー・ジャンセンといった選手のトークンをダウンロードできるという。

また、キャラクター・トークンは、エントリー・ポイントに応じて配布される予定となっており、チケットを持って試合に訪れたファンのうち先着4万人に固有のコードが記されたカードがプレゼントされるため、実際に試合観戦する人のみが対象となる。

この固有のコードによりブロックを解除し、イーサリアムのウォレットへと転送され、どの選手のキャラクターのトークンがもらえるかは、ランダムに選択される。カーショウまたはターナー、ジェンセンのコードが、ほぼ同じ割合で配布される。

今回の試みに対し、ドジャースのCMO兼執行副社長であるロン・ローゼン氏は、「スポーツ史上初の仮想通貨プレゼントはドジャースファンの興味をそそり、デジタルグッズやプロモーションの新時代を創り出すだけでなくドジャースファン層で新しい市場を探求することができる。」とコメントしている。

仮想通貨市場が現在低迷している中、ETHとキャラクターの関係性をもたせることで新たな価値観を生み出すことは今後利用していこうと思われる企業やチームにとってはメリットがあると言えるだろう。

先日、イーサリアムのブロックチェーン上で猫を飼育、繁殖させるブロックチェーンゲームのクリプトキティーズで「ドラゴン」と名付けられた猫1匹が600ETH、当時の価格で約2,000万円で購入されたことも話題となった。今後、ドジャースのキャラクター・トークンがマニアの間で高額取引されることになるかもしれない。

参考:Dodger Insider