仮想通貨市場においてETF(上場投資信託)というキーワードが最近話題になっている中で、カナダでは新たなブロックチェーンETFの上場へと言う流れが注目されている。
バンクーバーに拠点を置くファースト・ブロック・キャピタルが、新たなブロックチェーンETFの取り扱いを開始する予定としている。
ブロックチェーンによるETFは将来性が高いとして、様々な企業がブロックチェーン技術導入に前向きに対応していることから、市場関係者からの期待が高い。
Bloombergによれば、ファースト・ブロック・キャピタルのETFは審査の最終段階であるため、ほぼ上場する事は確実と見られ、来月にはカナダのエキタスNEO取引所にてトレードが可能と見られている。
ファースト・ブロック・キャピタルは、ブロックチェーンプロジェクトに取り組んでいる最良企業にフォーカスするとしており、Bloombergによれば、ポートフォリオの75%は大手の優良企業に投資し、残りの25%はリスクの高いデベロッパーやマイニング企業に投資し、分散するとしている。
同社のストーモントCEOによれば、ブロックチェーンのプロジェクトに取り組んでいるが、それだけに依存しない企業への投資を行うのが望ましいと将来性は認めている。
その一方、ブロックチェーン技術に積極的に参加しているIBMやアマゾンといったブロックチェーンを自社ビジネスに導入している企業に注目しているとも話している。
米国などにあるブロックチェーン企業に投資するETFではエヌビディアといった技術系企業の株を組み入れているが、ストーモント氏は技術系企業だけでなく、銘柄を選ぶ際に既に企業ブランドが確立している銘柄を選択する基準としてている。
世界経済が米国の経済制裁により低迷へと進んでいる中で、このようなETFの話題は良い材料として今後メディアも取り上げる機会が増えてくるだろう。
参考:Bloomberg